足を休める
足底筋膜炎
足裏の痛みをそのままにしていませんか?
足をついた時にかかとや土踏まずが痛む場合は「足底筋膜炎」が疑われます。
ハードな運動をしている方に限らず、加齢や体重の増加など条件が揃えばどなたも発症する可能性はあります。
動き出すと痛みが軽減してくるため、気にせず使い続けている方は多いかもしれません。
しかし、症状を悪化させて足裏の痛みを強めることにより、普段の歩行にも支障が出てしまう場合があります。
症状のなるべく軽いうちから、対処を始めていきましょう。
こちらのページでは、足底筋膜炎の原因や症状、セルフケアの方法を詳しくご紹介しています。
目次
contents
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こんなお悩みありませんか?
こんなお悩みありませんか?
足底筋膜炎とは?症状・特徴について
symptoms
足底筋膜炎とは?症状・特徴について
symptoms
足底筋膜炎は、足の裏に痛みがみられる症状です。
ランニングやジャンプなどスポーツの影響がおもに考えられていますが、その他さまざまな要因が重なり発症するといわれています。
適切な対処や予防が行えるよう、足底筋膜炎のメカニズムや症状の特徴をこちらで確認していきましょう。
足底筋膜炎の症状・特徴
足底筋膜とは
かかとの骨から足の指の付け根あたりまで付着している硬い繊維状の組織を「足底筋膜(腱膜)」といいます。
足底筋膜は、土踏まずを保持して足が地面に着地する際の衝撃をクッションのように緩和する役割があります。
※足の裏にある筋肉を覆う筋膜(足底筋膜)が厚くなり、強い繊維になったものが「足底腱膜」になります。
足裏の痛みは、ほとんどが足底腱膜に起きたものといわれています。
足裏の3つのアーチ構造
アーチには接地時に地面からの衝撃を吸収したり、立っているときに身体のバランスを支えたりする役割があります。
・内側縦アーチ(土踏まずのこと)
・外側縦アーチ(小指の付け根あたりにある縦アーチ)
・横アーチ(親指の付け根から小指の付け根にかけて走る横のアーチ)
足底筋膜炎のメカニズム
足底筋膜には、足を地面についた際の「圧迫力」と地面を蹴り出す際に引き伸ばされる「牽引力」の2つの負荷があります。
スポーツや日常生活で圧迫力、牽引力が繰り返し加わることで足底筋膜に微細な傷がつき炎症が起きた状態が足底筋膜炎といわれています。
足底筋膜炎の症状
土踏まずやかかとを押すと狭い範囲での圧痛がみられます。
運動開始時(特に朝の一歩目)に足裏に痛みやこわばりがみられますが、少し動き出すと楽になるケースが多くなっています。
足底筋膜炎の原因
Cause
足底筋膜炎の原因
Cause
土踏まずやかかとに痛みが生じるのは、次のような原因が考えられています。
足に負担のかかるスポーツ
足裏への負担の積み重ねが、足底筋膜炎のおもな原因に考えられています。
長距離のランニングやジャンプ、ダッシュの繰り返しなどが、足裏に負担のかかる運動に挙げられます。
偏平足
土踏まずが潰れて、足が平らになった状態を扁平足といいます。
扁平足の方はクッション作用が低下しているため、接地時の衝撃が足底腱膜に加わり、損傷を起こしやすくなっています。
扁平足のおもな原因には、加齢やアーチを支える筋力の低下などが挙げられます。
靴の影響
靴底が薄くクッション性の低い靴を履いている場合、足への衝撃が足裏に加わり足底腱膜を痛めやすくなります。
肥満
身体の重みはそのまま土踏まずやかかとへの負担となってしまいます。
特に急に体重が増えた方に、足底筋膜炎が起こりやすくなっています。
ふくらはぎの緊張
歩行やジャンプの着地など、足をつく際の衝撃はふくらはぎの筋肉によっても緩和されています。
そのため、ストレッチ不足や疲労でふくらはぎが緊張していると、クッション機能が低下し足底筋膜炎のリスクを高めてしまいます。
足の変形
浮指、外反母趾、巻き爪などがあると、足をつく際に指をうまく使えない傾向があります。
それによって、重心が後方に傾きかかとや土踏まずへの負担を強める可能性があります。
足底筋膜炎の類似症状
similar symptoms
足底筋膜炎の類似症状
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類似症状の例
踵骨の疲労骨折
スポーツによる繰り返しの負荷で生じた、かかとの骨の疲労骨折です。
足をついたときの痛みや、かかとの圧痛がおもな症状になります。
シーバー病
10歳前後の子どもにみられる、かかとの骨の骨端症を「シーバー病」といいます。
※骨端症とは、骨端線(成長軟骨)に炎症や痛みが生じる病気です。
かかとの骨に圧痛や腫れがみられる場合があります。
その他、腰の神経の圧迫やリウマチ、細菌感染などの影響で足裏に痛みが生じているケースもあります。
原因を特定するために、まずは接骨院・整骨院や医療機関で状態を確認してもらいましょう。
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足底筋膜炎の対処法
APPROACH
足底筋膜炎の対処法
APPROACH
無理に使い続けていると、足裏の痛みが取れにくくなる可能性があります。
そのため、軽症のうちから対処を始めることをおすすめしています。
また、ハードな運動をされている方では、日常的にケアを行っておくことも大切です。
こちらでは、自身で行える足底筋膜炎の対処法・予防法をご紹介します。
足底筋膜炎の原因には、おもにオーバーユースが一番に考えられます。
そのため、足底部を使いすぎないように定期的に足を休めるように心がけましょう。
ジャンプやダッシュ、ランニングなど足裏に負担のかかるメニューは控えて、痛みがある時期は補強運動などをメインに行いましょう。
足を温める
入浴やカイロなどで、足の裏を温めましょう。
温めることで、患部まわりの緊張がほぐれ痛みが緩和しやすくなります。
基本的に足底筋膜炎は、温めたほうが良いといわれています。
しかし、痛みが悪化する際には、反対に氷水で冷却してみてください。
ストレッチ・青竹踏み
お風呂上がりや運動後など、足の裏からふくらはぎにかけての筋肉をストレッチしましょう。
・足趾を反らせるようにして足の裏を伸ばす
・足を前後に広げて立ち、重心を前に移動することで、ふくらはぎの筋肉を伸ばす
また、青竹踏みで足底をほぐすことでも症状の軽減が期待できます。
テーピング
アーチを補助する形にテープを貼ることで、患部にかかる負担の軽減を期待できます。
最初の処置は接骨院・整骨院で貼ってもらうことをおすすめします。
足底筋膜炎の予防法
PREVENTION
足底筋膜炎の予防法
PREVENTION
足底筋膜炎を繰り返している方、再発に不安のある方は、次のようなケアを普段から行っておきましょう。
歩き方を改善する
かかとから着地して、足の外側を通り、最後は母趾球で地面を蹴り出すことが理想とされています。
しかし、着地時につま先を上げすぎたり、つま先で地面を強く蹴りすぎたりしていると、足裏への負担となってしまいます。
かかと→小指側→母趾球を意識しつつ、なるべく足裏全体で着地するようなイメージを持ちましょう。
インソールを使う
靴底にインソールを入れることで、足の裏にかかる衝撃を軽減できます。
また、扁平足の方には、アーチを補助するインソールもおすすめです。
オーバーユースを防ぐ
足の裏を痛めやすい方は、オーバーユースになっている可能性があります。
運動メニューや運動量を一度見直してみましょう。
また、足底筋膜炎を予防するには、固い路面での練習はなるべく控えることがおすすめです。
足全体の柔軟性を高める
ストレッチや青竹踏みは、習慣的に行ってください。
加えて、お尻や太ももなど、股関節まわりの柔軟性を高めておきましょう。
足全体で衝撃を吸収できるようになるため、足裏にかかる負担の軽減を期待できます。
よくある質問
Q&A
よくある質問
Q&A
足の裏が痛む場合は、足底筋膜炎ですか?
朝の一歩目や動き始めに足裏に痛みがある場合は、足底筋膜炎の可能性があります。
足底筋膜炎の一般的な原因は何がありますか?
オーバーユース(使いすぎ)をはじめ、肥満や筋力不足、柔軟性の低下などさまざまな原因が考えられています。
足底筋膜炎に対して、接骨院・整骨院ではどのような施術を行いますか?
患部の状態にあわせて手技や鍼灸、電気療法などを行い、症状の早期改善を図ります。
足底筋膜炎はどれくらいの期間で改善できますか?
軽症であれば1〜2ヶ月ほどで改善を期待できます。
しかし、年齢や患部の状態によるため、施術期間には個人差があります。
どのような方に足底筋膜炎は起こりやすいですか?
足の裏に負担がかかるスポーツ(ジャンプ、ダッシュ)をされている方、筋力が低下してくる中高年の方に足底筋膜炎は多い傾向があります。
足底筋膜炎を改善するために自身では何ができますか?
使いすぎが考えられるため、安静が大事になります。
その他、ストレッチや足裏のマッサージなども有効です。
足底筋膜炎には筋力トレーニングも必要ですか?
足の指のトレーニング(タオルギャザー)が、足底筋膜炎の改善・予防に有効といわれています。
テーピングは自分で貼ることはできますか?
慣れている場合は、自身で貼っても問題ありません。
貼り方がわからないなど、自信がない場合は一度接骨院・整骨院にご相談ください。
足底筋膜炎の予防でできることはありますか?
インソールを靴底に入れることで、足裏にかかる負担を緩和できます。
また、肥満気味の方は、減量することも大切です。
足底筋膜炎の予防で接骨院・整骨院に行っても大丈夫ですか?
はい。
自費での施術になりますが、メンテナンスの目的でも接骨院・整骨院はご利用になれます。
気になる点がございましたら、お気軽にご相談ください。