RICE処置
捻挫・打撲
捻挫・打撲には正確かつ迅速な処置を!
関節に強い負荷がかかって起こる「捻挫」
身体を強くぶつけることで起こる「打撲」
この2つのケガは、
スポーツの場面に加えて日常生活中のアクシデントでも発生する場合があります。
「軽い捻挫だから」「ただの打撲だから」と放置してしまう方は多いかもしれません。
そのままにしていると痛みを長引かせ、日常生活の支障になる可能性もあります。
腫れや内出血を広げないよう、素早く的確な対処を行うことが重要です。
こちらのページでは、
捻挫・打撲の早期改善・再発予防を目的に、
各ケガの原因や症状、セルフケアの方法をご紹介しています。
目次
contents
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こんなお悩みありませんか?
trouble
こんなお悩みありませんか?
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捻挫・打撲とは?症状・特徴について
symptoms
捻挫・打撲とは?症状・特徴について
symptoms
捻挫や打撲のケガは、どのような外傷なのでしょうか?
これらのケガはスポーツをしている方に限らず、日常生活でも発生する可能性はあります。
受傷後にスムーズな対応ができるよう、症状の特徴を把握しておきましょう。
捻挫の症状・特徴
こちらでは捻挫についての症状の特徴や症状のレベルについてご紹介しています。
捻挫とは
捻挫は、関節において骨と骨とをつないでいる、靭帯や関節包といった組織を損傷した外傷です。
関節にみられるケガの中で、骨折や脱臼を除いたものを一般的に指します。
膝や肩、肘、手首など、関節であればどこでも捻挫が起こる可能性はあります。
しかし「構造的に足首が内側に倒れやすい」「関節を支えている靭帯が細い」といった理由から、足関節(足首)の捻挫が特に多い傾向にあります。
捻挫の分類
靭帯の損傷具合によって、1〜3の程度に分類されています。
1度捻挫
靭帯が軽く伸びた程度の損傷
2度捻挫
靭帯が部分的に断裂した状態
3度捻挫
靭帯が完全に断裂した状態
捻挫の症状
捻挫を発症した場合には次のような症状がみられます。
痛み
患部周辺に鈍痛が生じます。
痛めた靭帯には局所的な圧痛があり、関節を動かして靭帯を伸ばした状態にすると痛みが悪化します。
腫れ・内出血
炎症と内出血により、患部が紫色に腫れることがあります。
受傷した直後よりも、数時間や数日経過してから腫れが広がりやすくなっています。
関節の不安定感
靭帯の断裂がある2度捻挫以上では、関節がグラグラと不安定な状態になる場合があります。
打撲の症状・特徴
こちらでは打撲についての症状の特徴についてご紹介しています。
打撲とは
打撲は、身体を強くぶつけることにより、血管や筋線維など皮下組織を損傷した外傷です。
一般的には「打ち身」と呼ばれ、打撲では皮膚の損傷はみられません。
打撲の症状
打撲を発症した場合には次のような症状がみられます。
痛み
ぶつけた箇所を押すと痛みが出ます。
皮下組織の損傷が激しいケースでは、安静にしていてもズキズキと痛む場合があります。
腫れ・内出血
内出血と炎症により、患部が紫色に腫れる場合があります。
受傷した直後よりも、数時間〜数日経過してから腫れが広がる傾向にあります。
たんこぶ
頭をぶつけた際には、皮下に内出血が溜まることで「たんこぶ」ができる場合があります。
運動の制限
筋線維を損傷することで、関節を動かしたり筋肉に力を入れたりした際に痛みが悪化しやすく、動きに制限が出ることがあります。
捻挫・打撲の原因
Cause
捻挫・打撲の原因
Cause
捻挫・打撲の多くは次のような原因が影響して発症することがあります。
捻挫の原因
関節が強くひねられたり伸ばされたりした際に、正常な可動域を超えることで捻挫が発生します。
捻挫の発生シーンは、例えば次のような状況が挙げられます。
・段差を踏み外して足をくじく
・球技で突き指をする
・転倒して、手を強くつく
・ジャンプをした際に無理な体勢で着地して、足首を強くひねる
・他の選手との接触プレーで身体を強打し、膝を強くひねる
・交通事故の衝撃で、頭が前後に振られる(むちうち)
など
基本的には、一度の外力で捻挫は発生します。
しかし、仕事や肉体労働などで繰り返しの負荷をかけることにより、関節周辺の組織を痛めるケースもあります。
打撲の原因
打撲は身体の一部を強打することで発生します。
発症のシーンとして、次のような状況が例として挙げられます。
・スポーツ中、相手選手の膝が太ももに強くぶつかる
・バランスを崩して転倒し、肘や手首を地面に強くうちつける
・家具に足の指をぶつける
・重たい段ボールを足の上に落とす
・歩行中に自転車と衝突する
など
捻挫は、スポーツの場面に加えて日常生活中でも発生することのある身近なケガといえます。
捻挫・打撲の類似症状
similar symptoms
捻挫・打撲の類似症状
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類似症状の例
骨折・脱臼
捻挫・打撲だと思っていたものが実は骨折だったというケースも中にはあります。
・ピンポイントで飛び上がるほどの痛みがある
・通常の外傷と比較して腫れや内出血が大きい
・振動などの刺激が患部に痛みが響く
など
上記のような症状がみられる際には、骨折の可能性があります。
自己判断で対処せず、速やかに医療機関や接骨院などで検査を受けてください。
症状に対する施術のご案内
recommend
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次の症状が当てはまる方は「接骨メニュー」へ
次の症状が当てはまる方は「鍼灸メニュー」「整体メニュー」へ
捻挫・打撲の対処法
approach
捻挫・打撲の対処法
approach
捻挫や打撲は、
最初の処置までに時間が経過してしまうと、症状の改善に時間がかかりやすくなります。
急性期・慢性期と状態をみながら、慎重にケアしていきましょう。
捻挫・打撲をはじめとする急性のケガへの応急処置として、RICE処置が有効と考えられています。
RICE処置とは、Rest(安静)・Icing(冷却)・ Compression(圧迫)・Elevation(挙上)の頭文字を取って表される応急処置法の1つです。
各項目について詳しくご紹介します。
Rest(安静)
ケガをした場合には、何よりも安静を図ることが第一優先です。
むやみに動かさないようにし、身体の荷重が患部にかからないような体勢をとるようにしましょう。
Icing(冷却)
すぐに患部をアイシングすることが痛みの緩和に有効とされています。
保冷剤やひょうのうなどを使って、痛みや熱感がある部分を冷やしましょう。
すぐに冷たいものを用意できない場合は、蛇口の水を患部に当て続けることもよいでしょう。
冷やしすぎは凍傷を引き起こす可能性があるため、15分1セットを目安に冷やすことが大切です。
Compression(圧迫)
患部をテーピングやサポーター、包帯を使用して圧迫することで腫れや内出血の抑制が期待できます。
強く圧迫しすぎてしまうと血流障害を引き起こすこともあるため、ほどよい強さで患部が苦しくないように圧迫しましょう。
Elevation(挙上)
患部を心臓よりも高い位置で保つことで腫れやむくみの抑制効果が見込めます。
イスや台などを活用して、患部を挙上するようにしましょう。
温める
急性期に患部を動かさないことで、ケガをしている部分に筋肉のこわばりや硬さを感じることがあります。
その際には患部やその周辺を温めることで、熱の力によって筋肉がほぐれます。
そうすることで、患部を動かし安くなる他、血流も促進されることにより組織の自然治癒力の促進が期待できます。
適度な運動・ストレッチ
痛みや腫れの状態をみて、なるべく早い段階から患部を動かしていきます。
負荷の少ない運動や痛みを伴わないストレッチを行い、柔軟性の獲得を図りましょう。
再負傷する可能性があるため、運動療法は専門家の管理のもとで行うようにしてください。
筋力強化
ケガをした箇所は、回復を図っている期間に筋力低下などがみられるため、トレーニングなどを行い筋力を向上させることが大切です。
正しい方法かつ適切な負荷で筋力強化を行うことで、再発防止や運動パフォーマンスの回復を目指します。
詳しい運動方法については、身体の専門家に話を聞くことをおすすめします。
捻挫・打撲の予防法
prevention
捻挫・打撲の予防法
prevention
普段から次のような予防法に取り組み、捻挫・打撲の発症リスクを軽減しましょう。
ウォーミングアップ
ケガの予防には、運動前のウォーミングアップは必要不可欠です。
取り組む運動・スポーツに適した内容のストレッチを行うようにしましょう。
また、身体を温めることで身体の柔軟性が高まり動きがスムーズになるため、ランニングやウォーキングを行うのもよいでしょう。
無理な動作を避ける
自分の身体に合わない動作や過度な運動は、身体に強いストレスが加わるため避けるようにしましょう。
また、転倒などを引き起こす場合もあるため注意が必要です。
テーピング・サポーターの使用
テーピングやサポーターで関節の動きを制限しておくと、捻挫のリスク軽減が期待できます。
特に一度捻挫をした方は関節がゆるくなっている場合があるため、身体を動かす際に関節を固定しておくと安心感の獲得にもつながるでしょう。
十分な休息をとる
運動による疲労が身体に溜まっていると、筋肉の柔軟性が低下し身体の動きも悪くなってしまいます。
人は、睡眠中に疲労が回復するため、毎日6〜8時間はしっかり寝るようにしましょう。
また、1日の終わりに十分な入浴をすることで、リラックス効果に加えて血流促進による疲労軽減も期待できるため、しっかりと湯船に浸かるようにしましょう。
よくある質問
Q&A
よくある質問
Q&A
捻挫・打撲には、接骨院でどのような施術を行いますか?
包帯やテープなどによる「固定」、電気や手技、鍼灸などによる「後療法」がメインとなります。
痛みがとれたらスポーツに復帰できますか?
再度痛める可能性があるため、徐々に身体を動かしていくことが必要です。
スポーツへの復帰は施術者とよくご相談ください。
捻挫・打撲は一般的にどれくらいで良くなりますか?
1ヶ月の施術(固定・後療法)が目安になります。
しかし患部の状態によるため、期間は一概にいえません。
捻挫や打撲を起こした際、自身では何ができますか?
安静(動かさない)、冷却(アイシング)、圧迫(包帯を巻く)、挙上(心臓より高い位置に挙げる)が応急処置の基本となります。
なぜ圧迫が必要なのですか?
患部を適度に圧迫すると、腫れや内出血が広がることを防止できます。
捻挫と打撲はどう違うのですか?
捻挫は関節をひねって靭帯を痛めたケガ、打撲は身体をぶつけて筋肉や血管を損傷したケガになります。
捻挫はどう予防したらいいですか?
足首にテープを巻いたり、サポーターを装着したりすることで、捻挫の予防が期待できます。
打撲はどう予防したらいいですか?
体幹の筋力やバランス感覚を鍛え、転倒のリスクを下げておくことが大切です。
医療機関に行ったほうが良い症状はありますか?
患部が大きく腫れたり、我慢できないほどの強い痛みがあったりする際には、一度医療機関にご相談ください。
骨折の可能性があります。
軽い捻挫であれば、そのままにしていても大丈夫ですか?
自己判断で対処をすると、状態を悪化させる可能性があります。
一度接骨院や医療機関にご相談ください。