アイシング
ジャンパー膝
スポーツに支障をきたすジャンパー膝の痛み
運動時に膝のお皿まわりが痛むのであれば、ジャンパー膝の可能性があります。
ジャンパー膝は、ジャンプ動作が原因となって生じるケガです。
「まだ痛みは軽いから…」とそのまま運動を続けている方もいるのではないでしょうか。
早めのケアを行わないと、スポーツのパフォーマンス低下につながります。
こちらのページでは、
ジャンパー膝の改善・予防を目的として、特徴やセルフケア方法をご紹介しています。
目次
contents
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こんなお悩みありませんか?
trouble
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ジャンパー膝とは?症状・特徴について
symptoms
ジャンパー膝とは?症状・特徴について
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ジャンパー膝は、膝がどういう状態になっているのでしょうか?
また、ジャンパー膝になった場合、具体的にどんな症状がみられるのでしょうか?
適切な対処や予防が行えるよう、ジャンパー膝の特徴をみていきましょう。
ジャンパー膝の症状について
こちらではジャンパー膝についての症状の特徴をご紹介しています。
ジャンパー膝とは
ジャンパー膝は正式名を「膝蓋腱炎(しつがいけんえん)」と呼び、膝蓋骨(膝のお皿)周辺に痛みが生じるケガを指します。
運動による繰り返しの負荷で発生する、スポーツ障害の1つです。
ジャンパー膝のメカニズム
太もも前側の筋肉(大腿四頭筋)が、膝周辺で腱に移行した部位のことを「膝蓋腱」といいます。
膝蓋腱は膝蓋骨を取り込み、脛骨粗面(膝蓋骨の下にある骨の出っ張り)に付着します。
膝の曲げ伸ばしを頻繁に繰り返すことで、この膝蓋腱に過度な牽引力が加わります。
それにより膝蓋腱に微細な損傷が積み重なり、炎症につながったものが「ジャンパー膝」です。
ハードな運動をしている、若い男性に発症が多いといわれています。
ジャンパー膝の症状
膝前面、特に膝蓋骨の下あたりに生じる痛みがジャンパー膝のおもな症状です。
患部を押すと痛みがあり、腫れや熱感をともなう場合があります。
運動時に生じる痛みは、症状により次の3つの段階に分けられています。
ステージ1
運動後に痛みが生じるが、機能障害はみられません。
ステージ2
運動中・運動後に痛みが生じるが、スポーツのパフォーマンスに影響はとくにありません。
ステージ3
運動中・運動後の痛みが強まり、スポーツのパフォーマンス低下もみられます。
無理をして使い続けていると腱断裂につながり、手術が必要になる場合もあります。
ジャンパー膝の原因
Cause
ジャンパー膝の原因
Cause
ジャンパー膝の発症リスクを高める原因には、次のことが挙げられます。
同じ動作の繰り返し
名前が示す通り、バスケットボールやバレーボールといったスポーツでの「ジャンプの繰り返し」により、ジャンパー膝が発生します。
また、ジャンプ動作に限らず「キック動作(サッカー)」や「ダッシュ」「長距離のランニング」など頻繁に膝の屈伸を行う運動も、ジャンパー膝の原因に挙げられます。
筋肉の緊張
大腿四頭筋の柔軟性が低下している場合、同じ運動でも膝蓋腱に牽引のストレスが加わりやすくなります。
筋肉の緊張が強まる要因には、疲労の蓄積やストレッチ不足などが挙げられます。
また、成長期の子どもの場合は、骨の成長に筋肉の成長が追いつかず太ももの筋肉が硬くなる傾向があります。
間違ったフォームでの運動
間違った身体の使い方で運動を続けていると、通常以上の負荷が膝に加わることでジャンパー膝のリスクが高まります。
「着地時に膝が内側に入る」「骨盤が後ろに倒れて猫背になっている」などのくせがある場合、大腿四頭筋に余計な負担をかけて、ジャンパー膝を起こしやすくなります。
筋力の低下
膝や股関節まわり、体幹などの筋力が低下していると全身のバランスが崩れて、膝への負担を増やしてしまう場合があります。
ジャンパー膝の類似症状
similar symptoms
ジャンパー膝の類似症状
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類似症状の例
オスグッド
脛骨粗面(膝蓋骨の下にある骨の出っ張り)に痛みや腫れが生じた状態を「オスグッド」といいます。
ジャンパー膝と同様、運動時の膝の痛みがおもな症状です。
ジャンパー膝は膝蓋骨と脛骨粗面の間部分(腱)が痛みますが、オスグッドは脛骨粗面(骨)が痛みます。
また、成人に多いジャンパー膝と比較して、オスグッドは成長期の子どもに多いことがおもな違いに挙げられます。
シンスプリント
脛骨(すねの骨)のまわりにある骨膜に炎症が起きた状態を「シンスプリント」といいます。
ジャンパー膝と同様、ランニングやジャンプ動作が原因となり痛みが発生します。
しかし、シンスプリントは膝というよりも、すねの内側下部分が痛むことが特徴です。
原因により処置の方法が異なる場合があります。
自己判断で対処せず、下肢の痛みでお困りの場合は、医療機関や接骨院・整骨院で状態を確認してもらいましょう。
症状に対する施術のご案内
recommend
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ジャンパー膝の対処法
APPROACH
ジャンパー膝の対処法
APPROACH
症状の早期改善を目指すには、痛みが軽いうちに対処を始めることが重要です。
また、膝の痛みを繰り返している方は、普段からの予防も欠かせません。
こちらでは、自身でも行えるジャンパー膝の改善方法をご紹介します。
熱感がある場合は、アイシングを行いましょう。
冷却によって炎症を抑える効果が期待できます。
冷やしすぎは筋肉を固めてしまい、膝周辺の柔軟性を低下させてしまうことがあるため、15分を目安にアイシングすることをおすすめします。
テーピング
太もも前側から脛骨粗面にかけて、膝蓋骨を囲うように貼るテーピングがジャンパー膝に有効とされています。
筋肉や腱が動き過ぎることを防止できるため、膝蓋腱にかかる負担の軽減が期待できます。
貼り方がわからない場合は、一度接骨院・整骨院にご相談ください。
運動量の調整
ジャンパー膝のおもな原因には、膝の使いすぎが考えられています。
患部の状態をみて、運動メニューや運動量を調整しましょう。
特にジャンプやダッシュ、ランニングなどの動きは、なるべく減らすようにしましょう。
初期の段階であれば、安静にすることで症状が緩和しやすいでしょう。
クールダウン
疲労の蓄積により大腿四頭筋の柔軟性を低下させた場合、膝蓋腱により牽引の負荷をかけてしまいます。
運動後に軽いジョギングやストレッチを行うことで血流を促し、疲労が抜けやすい状態を作っておきましょう。
大腿四頭筋(太もも前側)のストレッチ
立った状態で片方の膝を曲げていきます。
※右膝を曲げる場合→右手で右足の甲を持ち、かかとをお尻につけるようにする
そこから軽く胸を張り、太ももを後ろに引くようにして大腿四頭筋にストレッチを加えます。
左右バランス良く、各20〜30秒が目安です。
テーピングによるサポート
違和感や痛みのある状態での運動はおすすめできませんが、それでも動かなければいけない場合にはテーピングで患部の保護がおすすめです。
テーピングによって患部が固定されることで可動域を制限します。
そうすることで、必要以上に患部が動かなくなり、膝毛の負担の軽減につながります。
ジャンパー膝の予防法
PREVENTION
ジャンパー膝の予防法
PREVENTION
ジャンパー膝の発症を防止するため、次のようなケアを行っておきましょう。
ウォーミングアップ
筋肉が硬い状態で運動を開始すると、膝まわりの組織にストレスがかかり痛めやすくなります。
軽いジョギングや体操などウォーミングアップは入念に行い、柔軟性を高めるようにしましょう。
ストレッチ
対処法でご紹介した大腿四頭筋のストレッチは、普段から継続して行っておきましょう。
また、ジャンパー膝の予防には、腸腰筋のストレッチも効果的です。
足を前後に広げて立ちます。
後ろの足は床に膝をついてください。
そこから、背中を伸ばしたまま重心を前に移動することで、足の付け根部分をストレッチできます。
左右バランス良く、各20〜30秒ほどストレッチしてください。
正しい姿勢の保持
骨盤が後方に倒れていると、太もも前側の緊張を強めてしまいます。
運動時や普段の姿勢では、下腹部に意識を置いて骨盤を立てるように意識しておきましょう。
筋力強化
スクワットによって、体幹から股関節の筋力を鍛えましょう。
体幹が安定すると、普段の姿勢や運動フォームの改善が期待できます。
膝への負担になるため、お尻を下におろす際には、膝が前に出ないようにお気をつけください。
よくある質問
Q&A
よくある質問
Q&A
ジャンパー膝に対して、接骨院・整骨院ではどのような施術を行いますか?
患部の状態にあわせて電気療法や超音波、鍼灸、手技などを行い、症状の早期改善を目指します。
ジャンパー膝は膝がどうなっているのですか?
大腿四頭筋(太もも前側の筋肉)の腱がスポーツによる繰り返しの負荷で微細に損傷し、炎症が起きた状態といわれています。
ジャンパー膝のおもな症状は何ですか?
膝前面、特に膝のお皿の下部分にみられる圧痛や腫れ、熱感、運動時痛がおもな症状です。
ジャンパー膝を放置すると何かデメリットはありますか?
スポーツのパフォーマンス低下につながるばかりか、腱が断裂してしまう場合もあります。
ジャンパー膝はどれくらいの期間で改善しますか?
初期段階であれば数週間〜1ヶ月程度で改善を期待できます。
しかし、重症度によるため、期間は一概にいえません。
ジャンパー膝は運動を休止したほうが良いですか?
初期であれば、運動を行っても構いません。
しかし、ジャンプやダッシュなど負担のかかるメニューは控えることをおすすめします。
ジャンパー膝を改善するために自分でも何かできることはありますか?
太もも前側、股関節まわりのストレッチ、アイシング、テーピングなどが挙げられます。
テーピングは自分で貼っても大丈夫ですか?
慣れている場合は、自身で貼ってもらっても構いません。
貼り方が分からないなどありましたら、接骨院・整骨院に一度ご相談ください。
ウォーミングアップで何か気をつけることはありますか?
筋肉を伸ばしすぎると、筋力低下を招く可能性があります。
ラジオ体操のように、身体を動かしながら行うストレッチがウォーミングアップに有効とされています。
ジャンパー膝の予防として接骨院・整骨院に行っても大丈夫ですか?
はい。
自費での施術になりますが、メンテナンス目的でも接骨院では対応しています。
お気軽にご相談ください。